インド、タイから帰ってきてから色々忙しかったけど、やっと時間が出来たので『ロード・オブ・ザ・リング』を見に行った。
もう公開からだいぶたってるし平日の昼間なのでかなり空いててゆっくり見れた。
『ロード・オブ・ザ・リング』は小説では指輪物語と言って昔、ロスアンジェルスに住み始めた頃に読んだことがある。60年代のイギリスのヒッピーが読んでいた本だというので興味を持っていたけど、その頃いっしょにやってたイギリス人のシンガーも面白いからぜひ読んで見ろと言ってた。そういう話をしていたらたまたまいっしょにレコーディングしてた日本人のエンジニアが持っているというので借りて読んだ。
物語は小人や妖精が出てきてまさにシドバレットやティラノザウルスレックスの頃のマークボランののような世界だった。でもその頃読んだミヒャエルエンデの
『はてしない物語』の方が全然面白かった記憶がある。
翻訳のせいもあるのかも知れないけど。
映画は1作目も見たけどストーリーにはほとんど気を配らずに映像だけを見ている。戦闘シーンが多くて疲れるけど次から次ぎへと夢のような世界や地獄のような世界、楽しいキャラクターが出てきて面白い。字幕を読んでいると見逃してしまうので途中から読むのをやめた。
3作目を見るときは子供用の吹き替え版でも見に行こうかと思った。
本当に最近の映像は進化したと思う。いつかはこれもスターウオーズの1作目みたいに古く見えるときが来るのかな?
絵画は最近とうとうモネにはまってしまった。
やっぱり今まで反抗的だったのかモネの絵は当たり前すぎるような気がしてじっくり向き合ったことがなかった。でも見ていると、特に後半生のモネの絵は魔法のように恍惚になってしまう。 ただの木を見ていてもすぐに時間が止まってしまって、やっぱりただ者じゃないと思う。
”印象日の出”と言う絵が子供の落書きのようだとバカにされたのは知っていたけど、今では当たり前のように見える細かい点で埋める画風も当時の絵画の考え方の中ではちゃんとした絵だとは認められなくて世の中に認められるまで20年以上もかかっている。
でもその後の絵画の価値観はモネや他の印象派を世の中が理解したことによって180度変わってしまった。
120年ぐらい前の世界ではモネは革命だったのだ。
革命と言ってもその後のシュールレアリスト達のように反抗的に革命のために何かをやろうとするんじゃなくて、ただひたすら自分の理想を追い求めていった結果なので革命の大きさが違う。まあ小さいのも好きだけど。
生き方も、けして反抗するわけではなく一生ただひたすら妥協のない美しさを追求していて良いなと思った。シャガールに近いかな。
天気予報では20日のは雨が降るらしいけどたぶん降らないから安心してください。
三国さんが”シャケが野外でやるといつも雨が降る”と言って降ったら俺のせいにされるのでしょうがないから俺が魔法で止めることにしたから。
なんてね。
短い時間だけど、そろそろ深空の曲もだいぶいい感じにまとまってきたので楽しみにしててください。