10月の頭に稲刈りをした稲の脱穀を機械でやってみんなで記念すべき初めてのお米を食べた。
もちろんとてもうまかったけど、それよりもあの田んぼに生えてる草の中にある小さな種みたいな物を集めて皮をむいて炊いた物が、白く光るごはんになり茶碗に盛られて、それをすべてのアジア人が一生の間食い続けているというのをリアルに感じてしまってすごく不思議だった。
地球にこれだけ色々な植物がある中で誰もがそれを主食に選ぶという、それはまさしくかくされた黄金の食べ物と言う感じがした。
ロックジャムのリハに行った後、ビートルズクラブに招待されてロンドンでやったジョージのメモリアルコンサートのドキュメンタリー映画を見に行った。
クラプトンやポール、ラヴィシャンカールなどのジョージに対する思い、そしてとても繊細で優しさと美しさに満ちたジョージの音楽性がびんびん伝わってきて、音楽の素晴らしさを再発見した感じだった。ジョージの音楽、メッセージはこれからが本当に理解されて広まるのかも知れないと思った。
クラプトンもすぐそばで見ていて目の前を歩いてでていった。
ビデオとかで見るよりもずいぶん小さくて意外だった。
この映画の上映はこの一回限りなので見たい人はコンサートだけを納めたディスクと2枚組で発売されているDVDで見られる。
ラヴィシャンカールをサポートして一緒にツアーをしている俺の友達も映っていた。
ロックジャムはデーモンやラクリマクリスティー、セックスマシンガンズなど初めて一緒にやるメンバーが多くて楽しかった。レッドのコピーをやってた奴とかもいて、楽屋や打ち上げでもいろいろ話も盛り上がって楽しかった。
だけど牛や山を見ているような毎日から、いきなりヘビメタに混じってロックギターを弾くというのはかなりのトリップだった。でもそれより次の日に帰ってきて『今度は足踏み脱穀をしよう』と言われたのはもっと衝撃だった。それをやってみたいと言い張ったのは自分なんだけど、この距離感はまるで地球の裏側で、いったいこの距離をどうすればいいのかと思ったけど、それを解決するのがサイコデリシャスの音楽なのだと気づき納得した。
Shake
BIIIIG LOVE